私情つうしん 第7号 1996年6月発行
Hong Kong

ふらり 香港

by うらたみお


「ふつうさぁ、ゴールデン・ウィークの後に休み取って海外旅行したりしないよな〜」
 誰かにそんなことを言われたような記憶もあるんだけど、行ってしまえばこっちの勝ち! 香港3泊4日、豪華ホテル(アイランド・シャングリラ)に泊まって、食べまくり歩きまくり、マッサージまでしちゃって気分は最高! た〜っぷり楽しんできた。
 思えば、8年前、友人Mといっしょに初めて海外旅行に行ったのも香港だった。親に連れていかれるのでなく、自分たちだけで行くというコンセプトのもと、成田空港の出発ロビーで私たちは落ち合った。まずは待ち合わせが成功したことを喜び合う2人。次は、パックの集合場所である4階の受け付けカウンターに行くことだ。しかし、私たちがいる所からは、上に昇るエスカレーターやエレベーターは見当たらない。しかたないので、友人Mは守衛の人に聞きにいった。「すみません、4階へはどうやって行けばいいんですか?」守衛さんは一瞬、怪訝そうな顔をしてから、冷ややかに言い放った。「ここが4階ですよ」
 ああ、あれから月日は矢のように過ぎ去り、友人Mも私も香港の魔力に取り憑かれ、リピーターになってしまったわけだが、私にはこの出来事がどうしても忘れられない。そう、原点は、香港にあるのだ……!
 んなことはどうでもいいんだけど、今回は友人Mの友だち2人が加わり、合計4名で行くことになった。友人Mはガイドさながらに4日間の行動プランまで作ってくれた。レストランは地元民に人気のあるスポット、夜は夜景を楽しみながらグラスを傾け、買い物は新旧のショッピングセンターやモールを押さえて、let's go!
 てなわけで、女4人も集まると食事もショッピングも充実することこの上ないということがわかった。たとえば、飲茶をするにも、いろんなものがちょっとずつ楽しめる。種類がたくさん食べられるのだ(どこに行ってもエビが超〜うまかった。プリプリしていて、いくらでも食べられちゃう)。買い物するときはみんなで品評会をしながら(でも、勢いがついちゃって、必要のないものまで買っちゃたり……)。

Hong Kong

 結果。食べ過ぎで消化が間に合わず、すごい便秘。妊娠4カ月って言ってもおかしくないような下腹のふくれよう。カードの明細は見るのも怖い。……前に来たときと同じ失敗(?)をまたも繰り返してしまった愚かな自分なのであった。
 それでもきっと、また行ってしまうんだよなぁと思う。ミーハー的に香港は大好きだし、中国との関係もこれから気になるところだし。それに、何と言っても、「ナニ人でもない私」に化けることができるのが大きな魅力。ふつうに歩いていれば観光客に思われることはないし、英語しゃべっていれば何とかなるし、自然に街にとけ込めるし。余計な肩書きとかもろもろのことを、えいや、って忘れられる。何もかも一時保留にしておいて。 で、いま、腕には新品のSWATCHが輝いている。エルメスのスカーフが肌に気持ち良い。うふふ。待っててね、香港。また夏に行くからね・