logo 私情つうしん 第22号 2001年4月発行
理系? 文系?

an essay by 東瀬 朗

 世の中には、理系と文系の二つに人間を分類したいという欲求にかられている人が多数存在しているらしい。分類したところで、分類する行為そのものに対する達成感が得られる位で、特にメリットがないにも関わらず、なのにである。

 さて、一般的に理系と文系の違いが何で計られるかといえば、数学が出来るかどうか、である。よって、数学は苦手だけど技術系が得意という人達をどのように分類するか大変混乱を来してしまうのである。人間は、電気信号のように単純には表せないので明確な二分法の対象にはなりにくいのである。(男と女ですら難しいのに、それ以上に抽象的な概念は言わずもがなである)

 恐ろしいのは、自分を理系(文系)と勝手に定義して、自らの可能性を閉ざしてしまうことである。時には閉ざした方が幸せな事があるのは事実であるが。

 もしかしたら、世の中のあらゆる分類は不適切なのかもしれない。そんなことを思いつつ、日々分類に励む今日この頃である。

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