logo 私情つうしん 第20号 2000年3月発行
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特集
「帰国子女」と呼ばれて

この特集は『私情つうしん』BBSで展開された議論を再構成したものです。


買わされた苦労と買う苦労

 最近気になるのが、外国で生活する日本人の間で、「あの人は帰国子女」というレッテル貼りがあることです。

 大学を卒業してから、留学なり、転勤なり、又は自主的に新人生を求めて海外に出る人達がいます。そういう人達の中には、たとえ10年も海外に暮らし、ひょっとしたら、2・3年幼い頃に海外に生活した「帰国子女」よりも遥かに長く滞在しているにも関わらず、自分達は大人になってから日本を出た「純粋」な日本人であり、帰国子女とは違う、という意識のある人達がいます。
 官製用語として生まれた「帰国子女」は、その狭義を越えて一人歩きして久しいわけですが、「帰国していない」上に、もはや「子女という年をとっくに過ぎた」にも関わらず、「帰国子女」と呼ばれる背景には、グローバル時代の人の動きや活動の流れに、意識がついていっていない日本社会の偏狭な考え方が見え隠れしているようで、うんざりします。
 諸外国との関わりが、ごく普通のこととして意識されることはありえないのでしょうか? 各国との密接な相互依存の上に日本人の生活が成り立っていることが、現実に他ならない時代だというのに。


 私自身はいわゆる帰国子女ですが、海外生活といっても帰国子女と留学もしくはその他自分の選択によって行った人とでは意識も考え方も違うと思います。行った国や年齢や期間、その他にもいろいろなことが左右するので一概には言えませんが、自分の感じたことを言うならば・・・。
 まあ自分が帰国子女なもんで、どうしても帰国子女は苦労してる、自分が好きで行ったんじゃないんだからと言うことになってしまいますが。言うならば帰国子女とその他の海外経験者の違いは苦労を買わされた人と、買ってみた人って感じですか。どっちがどうって言うのも難しいですよね。海外生活の持つ意味が違うから。
 海外にいる日本人までもが帰国子女を差別するとは思ってもみませんでしたが、どこに行っても変わらない人は変わらないっていうことですか。混ざりものが嫌いな日本人らしいですね、外国の価値観が入るっていうことはある意味日本的な価値観が汚されるっていう感じなんじゃないですか?自分は両国のいい部分だけを自分の中に残していきたいななんて思っているんですが・・・。(^^)