私情つうしん 第19号 2000年1月発行
by ちゃっぴー
by あき
by yoko
by 橋谷典子
by 和田 望
by 千とせ in New York
by KT
graphics courtesy of Ms. K. Sato
さて、私は京都・宇治市にある大学に在学中の3回生です。私は今「帰国生のアイデンティティー」(まだおおまかですが)について調査をしたいと考えています。その理由をまずはお聞き下さい。
私は小・中学校を東南アジア3カ国で過ごし、日本人学校へ通っていました。多くの日本人学校生がおそらくそうであるように、私の使用言語は日本語で、現地の言葉は簡単な会話程度ならできるという状態です。生活スタイルも日本ベース。しかし、そうはしていても実際の日本の姿はあまり知らなかったのです。その為、転入生などつい最近まで日本に住んでいたという人から耳にした日本の情報を鵜呑みにし、日本に対しての悪いイメージばかりが私の中に蓄積されていきました。
それと同時に、どうして自分は日本人なのだろうという疑問がその当時(中学生ですね)の私の頭の中でグルグルとまわっていました。日本をただただ毛嫌いし、帰国が決定したときは「どうして帰国なの? これは帰国じゃない。ひとりでインターにいく」と帰国反対の態度でいたのです。
しかし結局、大阪にある素晴らしい学校(大半が帰国生)への入学が私の気持ちを落ち着かせましたけど。このように自分のアイデンティティー(その時はこんな言葉は知りませんでしたが)について悩んだときがあったのです。
そこで、多くの方に、アイデンティティーについて悩んだ体験などを教えてほしいのです。特に10代の生徒さんや、帰国して間もない人(はじめの驚きは住み慣れると忘れてしまう感覚も多いので)に問題点や良かったことなどのお話を(メールでも、近ければ会うのでもかまいません)聞きたいのです。
私は古家さんの『帰国子女をめぐる「私情」』を読んで、ああ、私が言いたくて言えない、分からなかった気持ちを言葉でこんなにもあらわしているなんて! と、鳥肌が立つほど大感激・大感動をしてしまいました。ある意味、一つの結論が古家さんの文章で書き表されていたのですが、逆にまだまだ私は未熟で、もっと色んな人の体験を聞きたいと思ったのです。
体験をお話ししてくれる人を待っています。では、また!
私も帰国してから「帰国子女ははっきりしている。自分の意見を遠慮なく言う」などと聞かされました。でも私は必ずしもそうだとは思いません。というのも、私が通ってた中学のそのクラスではアメリカ帰りの生徒が大半で確かに言われているように“まさに”帰国子女でした。その一方自分の意見は持っているが彼らほどはっきりとは言わずどちらかというとおとなしい感じの生徒もいました。そのほとんどがヨーロッパ帰りだったというのは単なる偶然かもしれませんが。“まさに”帰国子女だった人達ははっきり物事を言うこと、大声で話すこと、妙にテンションが高いことが帰国子女だと耳にしていたらしく、私などどちらかというとはっきりとは言わないタイプの帰国子女は相当悪口を言われていました。ですから、「帰国子女は何でもストレートにものを言う」というような固定観念はないほうがいいと思いました。帰国子女だって普通の人間だし、人によって性格はちがうと思いますし。