私情つうしん 第17号 1998年8月発行
結婚した。相手は上記のごとく、詳しくは語れない内容の男。フツー、相手の仕事内容が不明白であるとき、結婚を躊躇するだろうが、私は違う。国家機密を扱うエリート、ちょ−カッチョ良いではないか。何を隠そう、computer matchなのだが、同じ千葉大卒、彼は同大学院も出ており温暖な房総出身、南国ブラジル育ちの私とは気温が合う。賢いからバカなことを言って私を立腹させないばかりか、非常に洞察力に富み、言わずともこちらの心を読んでくれる得難い伴侶である(単純明解な性格のせいもあるか……)。
そんなワケで女優業(編集部 注:「夢はハリウッド」編参照)も認めてくれており、毎週日曜の7hr-lessons(2 hr-lesson×2+通学時間1hr×2+recess)も続けている。お互独身生活が長かったし、丁度良い独り身気分の再現だ。勿論、公的長期休暇中はズルけて一緒に旅行してしまうのだが★
この間の仕事は『おそるべし 音無可憐さん』の最終回、成田空港内ロケのエキストラだった。その前も『写ルンです(地下鉄編)』で成田だったし、千葉県在住者には縁のある地名である。空港に朝9時から夜9時まで詰め、ロケ弁が2回、結構豪勢なのが出た。 昼はロケバス内で総指揮監督らしき人と一緒だったし、夜は榎本加奈子の相手役「グンジィ」(本名知らん)と同室で食べ、弁当の内容も同じなんで嬉しかった。榎本って人は本当に足が棒で、一般人は足がどこかで交わって胴体につながるのだが、彼女のはどうたどっても胴体まで平行ズドンだった。この世界では並の神経状態でいられる方がおかしいのだから、余計な心配は止そう。人はそれぞれ当人のあるがままであるべきだし、変えたい、変わりたいと本人が思ったものでなくては皆、嘘だ。
あとは自分で『笑っていいとも!』のマッスル娘のオーディションに出た。NY仕込みの英語で戦っても良かったが、より希少価値のポルトガル語を話す日系ブラジル人としてエントリーした。茶髪にし、グリーンのカラコン入れてヘソ出しルック、168cmの長身+ジーンズを切った短パンに長い足+サンダルで更に長身を強調、濃い化粧はexoticを通り越してかなりeccentricだったかも知れぬ(我ながら、つくづくこういうメーク映えする派手顔だ。)。ところが目立ちたいあまり新体操技を披露してしまい、coolに踊れず一次で落ちた★ この日の収穫はMr.マッスルに投げキスを返してもらったのと、あの狭いアルタの通路で田中美佐子とすれ違ったぐらいだ。帰宅後、オーディションで会話した外人達(合格者は4人のみで皆、外人だった)を改めてTV画面で見た。彼女達のdanceは思いきりINだった。

話を日常に戻す。防衛庁官舎内のバレーボールとバドミントンのクラブに出て驚いた。皆、フツーの奥様方ではない。自衛官上がりが多く、言動がタダモノではない。いい体してると言われたので(役者の体力作りを兼ねて)走っていると答えたら「現場で走ってるの?」この場合、「現場」とは専門用語で自衛隊演習場を示す。「どこの部隊?」と聞かれたので、「いや、元教員です」と答えたら「あ、体育かぁ」「いえ…海外生活が長かったので英語を…」「ああ! で、体育も教えていたんだぁ」……。教えてねぇってばよ!! 確かに俺ぁ現役の頃から体育会系英語教師と言われつづけてきたよォちくしょ−。ところが、これだけ体力と根性に自信あった私が練習中ビビリまくっていた。サーブの練習中、フツーの主婦顔のオバハンのかけ声と弾丸サーブが「現場」仕込みなのだ。「おうりゃああー」バシーン、ズドーン、ズベシッ!!! 私の異文化体験は終わらない……。
英検準1級を受けた。実は私の英語力は大したことないのだ。英語科出だけあって発音は見事に矯正されているし、かなりまくしたててしゃべるので素人目には相当の達人だ。が、その実態は全くのbrokenで、1文で簡潔に済むところをあらゆる方向から5文くらい並べたて意志の疎通をはかるとゆーviolent極まりない代物だ。官舎内の英会話教室にも通い始めた。先生はChristian Centerの生物学専攻の大学生、アマゾン育ちのAmerican Brazilianで願ってもない巡り合わせだ。今のところbackgroundが同じせいかとっても気が合っていて、同じクラスの他の生徒に申し訳ないくらい。だから私からも彼らに話題を振るようにしている。
Titleから内容が外れていく一方なので軌道修正をすると、旦那は機密を家に持ち帰らない。仕事は全てID登録済みの研究室で済ませるため、国家予算編纂時には帰宅が遅くなる。私は武芸に秀で、体も手足も旦那よりデカイ。だから(?)国のbrainが襲われないよう、guardすること、魚と野菜中心の手作り健康食を出すことを自分の重要な任務と自負している。
人生はよく旅にたとえられるが、私のこれまでの半生は旦那と巡り会うために旅してきたようなものだ。「人生のあらゆる旅の最終帰着駅は家族だ」by SUSAN名言集#128(←ウソ)
読んでる皆さんにhappy気分が感染すれば、『これでいいのだ』は完結する。なお、旧姓は今後も芸名として登録されているので、TVor劇場にてcheckされたし。以上!