logo 私情つうしん 第17号 1998年8月発行
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私情つうしん へのメッセージ

by strat
by 久保田祐子
by 相川千絵
by 加藤義行
by 平井美樹

graphics courtesy of Ms. K. Sato


あなたも『私情つうしん』にメッセージをお寄せください。


strat

 日本の企業社会で生きて行く為には、日本の受験勉強をしていない事はマイナスになるのでしょうか? ちなみに自分は中学は公立に。卒業後、高校は海外現地校。大学は帰国子女の枠で入学しました。就職は試験を受けて入社しましたが、入社以来ずっと気になっているのが日本の企業社会のおける受験システムの存在です。受験にとらわれすぎてしまうのはおかしいかもしれませんが、そう思わざるをえない事が仕事をしててとても多いのです。自分みたいな経験をしている人間はどう生きていったら良いのかとても迷います。意見ください。


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久保田祐子

 私は「昔、アメリカにいました」ではなく「昔、外国人でした」と言うようにしています。そのほうが的確な表現だからです(もちろん、そういう言い方が通用しにくい場面がほとんどですが)。
 典型的な日本育ちノーイングリッシュの夫は、その背景にもかかわらずグローバルな考え方のできる人です。しかし、6才の息子が私の初渡航年齢に近付きつつある昨今感じるのは、やはり、夫は「生涯同じ文化圏で生活することを前提にした子育てをしているな」ということです。例えば、ポケモンなどの流行ものを夫は、生涯通じての絶対的なアイデンティティにつながると奨励しています(夫は、漫画好きが高じて少年漫画の編集者になりました)。私も、ほぼ、同感ではありますが、やはり、いつ何どき、180度価値観の違う場に身を置くはめになるともしれない人間という動物にとって、流行ほど不安定なものはないことを身をもって知っているので、流行以外にも自分の価値を見出せるものを持っていて欲しいと思ってしまいます。純粋に流行を追えることは、たしかに幸せでしょう。でも、せめて、その流行を知らない人とも何かを分かち合える能力だけは息子に兼ね備えてもらいたいもの。
 かく言う私は、ベトナム戦争、ヒッピームーブメント時代の西海岸の流行やテレビについてお話できる人を求めているうちに『私情つうしん』にめぐり逢ったのでした。

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相川千絵

 帰国子女ではない私が『私情つうしん』を共感を持って読めるのは、きっと東京都下の新興住宅地を転々として育ち、所属すべき場所が分からないからなのでしょう。
 半年のデンマーク留学、そして1年のアップウィズピープルとの欧米ツアーを通じて、まだまだ自分の中に、今まで教えられてきた価値観以外のものを溶かし込める余地があるのを知ってこの8月からベルギーの大学へ行くことを決めました。古家さんが先号でおっしゃっていた「生まれながらの帰国子女」性は、実は大勢の日本の若者に潜在していると思います。もともと新しいものに慣れやすい「日本人」なのですから。
 私は何処にいても本質を見極める力を持って、take the best out of culturesの出来る人間になりたい。これからも『私情つうしん』、ベルギーから応援します。がんばってくださいね!

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