logo 私情つうしん 第17号 1998年8月発行
tsubame

『私情つうしん』インターネット版では98年2月からBBSを設け、読者のみなさん方の自由な意見交換の場としています。
以下はその中で取り交わされたある議論を抜粋・整理したものです。


BBSはこちらです


居心地のいい「間」って何だろう?


from ゆか

 海外での生活経験のある方の、日本でのストレスに思うことや、怒り、不満、要求や、日本人のこういうところがいやだということや、海外の文化と比較してみた日本の短所、長所を教えてください。海外での生活がないのでわかりません。
 できれば、海外で生活したいと思ってるのですが、戻ってきたときに、変な差別があったらいやなので。それと、日本と比較して海外の短所、長所も知りたいです。


from 遅刻子女

 僕はアメリカに5年、オーストラリアに2年半住んだ者です。日本でストレスに感じる事。それは日本の「狭さ」と「間の難しさ」です。自分は多分、広大なところで住む経験をもっているためか、何しろ狭いのが嫌ですね。心も狭い人が多いと思います。(まぁ日本は国土が狭いからしょうがないですけどね。)
 あと「間」についてですが、自分は間の取り方が下手なのか、どうも浮いてしまう事が多いみたいですね。最近の若者は個性的だとか、個性がなければとか言われる事が多いですが、なんだかんだ言って未だにこういった「間」だとか「枠」という暗黙の了解が存在するってとても思います。自分の場合それが未だにわずらわしく、ストレスに感じます。そんな事って自分だけですかねぇ。意見下さい。


from きまぐれ

 逆になってわかること。日本の「狭さ」とは、本当に国土の狭さなのでしょうか? 確かに東京をはじめ大都市の人口密度はかなり高いといえますが、土地だけの問題であるならば、日本国中まだまだ広いと思います。広い場所がないのではなく、狭い場所が“好き”なのではないでしょうか。日本の文化の中に、狭い場所を好むものがあるのではないかと思います。
 かく言う私も、海外に来て、逆に家の広さに驚いています。
 これほどの広さが本当に必要なのかと。「立って半畳、寝て一畳」

 「間」のことでは、個人的な話をさせてもらいます。
 私は、講談や落語が大好きで、よく寄席などにも行きましたが、彼らのしゃべる「間」というのは、やはり絶妙だと思います。「しゃべらない」ということで、かえって相手のイメージを膨らませ、次の一言に重みを増していく。
 自分の自己紹介の時などでも、ほんの一瞬「間」を作るだけで、ほほえみを誘うことができます。
 自分でうまい「間」の使い方をしていきたいと考えています。


from Kiko

 私はだだっぴろいのが退屈と思うことがあります(これも個人的感覚)。
 遅刻子女さんの感想に似たことをアメリカ人の同僚にも言われたことがあるので「狭苦しいスペース」「会話などの気遣い、つまり日本語の暗黙の了解の礼儀」が珍しいのでは? と思います。でも、その人も在日10年で慣れたと言ってたので。乱暴な言い方かもしれませんが、要はそれを自分で受け入れる気持ちがあるか、そしてないなら代わりにどうやって自ら創造、改善していくかを考えるしかないような気がします。
 狭さが嫌で田舎に家を持つ日本人もいますし、「間」を他人あっての自分という認識で使ってきた日本語の(たぶん)美意識を自分に似合わないものと思うなら自分らしく自分を表現していくんだと決めればいいんじゃないです?(テレビタレントなど個性を売り物にする人のように、それが認知されればOKでは?)


from 遅刻子女

 ご意見ありがとうございます! 狭さに関しては、もし普通に東京にずっと住んでいたら感じなかったのかもしれない。でもやっぱ経験してしまうと比べてしまうんですよね。こればっかりは、将来、なんとかしてだだっ広いところに住もうと思います。あと「間」については最近「もうどうでもいいや」って感じで気にしない事にしました!!気にしたらきりがないと思うんで。


from 元帰国

 海外のいいところはすべてが"free"な気持ちが持てる所。(“タダ”のフリーじゃないよ)
 すべてが大きい。大地も、気持ちも、ジョークで言うなら食べ物も。
 後、空が大きかった。人間も。
 これ↑はぜんぜん日本と比較の意味では書いてないです。

 「長所」も「短所」も自分次第でした。「これいやだなー……」と思ったらその事は嫌になったよ。でも、気持ち切り替えると、海外生活はすっごくよかった!
 helloも言えない自分から積極的になってみたらこんなにおもしろい体験はないなーっと思い始めました。
 たしかに日本へ帰ってみると苦痛だったこともありました。服も考え方ぜんぜん違った。
 でも、2カ国の友達ができたと思ったらすごく励ましになりました。
 私は恵まれていたかもしれません。海外の現地の友達もよくしてくれたし・・・。


from 村上博美

 自由だ というのもあるんですけれど・・
 私はイギリスに2度住みましたが、そこで大変苦労したのが「子供たちを部屋の中で如何に静かにさせるか」ということです。
 「子供でも大人でも屋内では静かにしているもの」というのが、一般的な考えでしたので、くっついた家同士の防音対策は無いに等しく、隣の人がくしゃみをしても聞こえるほどでした。
 初めての時は、赤ん坊の夜泣きがひどく、隣から苦情がきて、私は毎晩息子を抱いて家の中をうろうろしました。眠くて悲しくて涙が止まらないこともありました。昼は上の子の送迎や家事で忙しく、ゆっくり眠ることは出来ませんでしたので、私はほとんど病気のような顔をしていたと思います。
 もう赤ん坊を連れて他の国に住むのは二度としたくありません。


あなたもBBSで発言してください。よろしくお願いします。